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ねじれ国会とは民主〇△自公△〇国民XXの構図 [政治]

自民党で安倍新総裁が誕生して、世の注目は解散総選挙に移ってきたようです。
しかし、総選挙があろうとなかろうと参院選挙まではねじれ国会が続くことには変わり
ありません。

政権交代で民主党政権となり参院選を経てねじれ状態が生じているわけですが、これにより
与党は自らの政策を思うように実現できず野党との妥協譲歩を経て、政治を決めていかざる
を得ないわけです。その際三党合意が適例のように国民に負担を強いるようなテーマの
場合、負の側面どうしで対立構造を創出し、お互いの主張する一部の点について我党の意見が
通ったものとして主眼である消費増税を実現し、~やむなし。~ざるを得ない的雰囲気を
かもしだした上で国民に納得してもらうという構図でしょう。

すなわち、民主与党は野党自公の主張に譲歩し、野党自公は表面上解散と騒ぎつ自らの
主張が一部容認されたとして議会で賛成ないし棄権という立場で政治が進められ、最終的に
国民が一番負けということになるわけでしょう。

目下、きたるべき解散後の自民党政権に関心が寄せられているようですが、今回の総裁選挙
は初めに安倍新総裁ありきでそこから逆算して選出のシナリオが描かれているように
思えます。
相対的に多くなった党員票をうまくコントロールして次世代のあるべき自民党政権に誘導して
いくため多数の立候補者を立てて、石破氏という脱長老派閥イメージの有力者を当て馬ヒーロー
として決戦投票までシナリオを描き民主的決戦を作り出したというところでしょう。

それはそれとして、自民党の人材輩出要領はさすがに優れたもので人材もそろっているなあと
いう今回の総裁選だったという印象です。

民主党の意思決定プロセスや、野合から統合へ向かう過程があまりに稚拙で見てられない
くらいにひどいものだということなのかもしれません。

前回首相時代の安倍新総裁は、若きプリンスとして極めて難しい政権運営を迫られ、若さ故
の闘志が押しつぶされてしまいましたが、それ以後年齢を経て充実した胆力を育まれた
ように感じられます。だからこそ近くにいる議員諸氏の支持を集めているのでしょう。

一方野田総理は、能弁で卒のない振舞いですがかなり頑固な一面で、決められない民主党
という批判の下、意思を固めたら変わらないという一徹なところがありますが、意地っ張りという
側面も感じられ度量の大きさという面ではまだ小兵の域ではとの印象です。

谷垣前自民総裁は、自民下野にあたり野党下での適任者として最初から人選され今回の
総裁選立候補ファイテイングポーズまでが自らの仕事だと当初から考えていたのでしょう。
解散などないにかかわらず解散解散と叫び続けなければならなかったお役目、お疲れさんです。

今後の政治政局は、さらなる難局に向かざるを得ませんが野田首相と安倍総裁の相性は
どのようになるのか、おもしろい展開になりそうです。


唐突型パクリの菅方程式 [政治]

菅首相の唐突な思いつきで周辺からパクってくる政策政治手法の方程式。

「いよいよ」「本格的に」「ますます」「まさに」「何としても」政権を延命する方策。

2010年参議院選における消費税引上げ方針・・・・・・・選挙惨敗で封印
民主党代表選で政治とカネから脱却・・・・・・・小沢候補に辛勝、その後忘却
臨時国会所信表明で熟議の国会と有言実行内閣・・・・・誰も記憶にない
尖閣諸島沖中国漁船と海保船衝突事件・・・・恐ろしくて外交は手出せない
412人内閣の全員参加政治目指す・・・・現状はオンリーワン居直り内閣
最小不幸社会の実現・・・・・ネガテイブな発想。現実は最小→最大に変わりそう
税と社会保障の一体改革・・・・大震災の影響でそれどころじゃなくなった。
TPPで国を拓く・・・・大震災で農水産業壊滅的打撃により、先送り。
普天間米軍基地問題・・・・鳩山政権から引き継ぐも外交には踏み入らない。クワバラクワバラ。
公務員制度改革・・・・・人事院勧告を廃して公務員給与10%削減を掲げ奮闘中。
              実現すればそれなりの功績ですが、官僚の巻き返しあるかも。
強い経済強い財政強い社会保障・・・・・どういうことかさっぱりわからないが、強ければなんでも
                        いいらしい。最近誰も言わない。
地域主権改革・・・・・・地域主権の言葉を関連法案から削り後退中
原発推進の白紙見直し・・・・・・脱原発でかっこよく浜岡原発停止要請のパフォーマンス
                   これから時間をかけて紆余曲折していきそう
突如再生可能エネルギーに関心・・・・・一定のメド=大好きな言葉・・・がつくまで総理辞任は
                        簡単にするわけいかん。

ということで菅総理の方程式:
              当初・・・・周囲からの懸案事項や提言を受けて、正義と権力癒着構造
                    に対する反発心から花火をぶち上げ(但し、根回し調整無し)
              その後・・・・案件に対する知識と理解を深めていく
          しばらくして後・・・・官僚や周辺利害者が寝技に持ち込みじわじわと現実
                      世界へと引き込む。やがて方便とともに信念がカーブし
                      やがて忘却の彼方へと霧消していく

これが総理の方程式でしょう。
それにしても、岡田民主党幹事長もタイプは全く違うけれども、似たようなものに見えます。
原理主義者と言われますが、道理を通すという程度の意味で信念を通す為に政治を
動かすといった胆力あるものではなさそう。クリーンで塩も砂糖も効かないといったところ
でしょうか。与党内のゴタゴタを見るにつけ力不足を感じます。

いつの日かエイリアン政府から日本人による日本人のための政府になってほしいものです。


自民党動き鈍いのは財政破綻待ちか? [政治]

東日本大震災の復興特別委員会も衆議院で始まり、国の建直しも遅々としながらボチボチ
スタートしています。

政権与党の実行力は、経験不足や執行能力のある人材不足の故、予想もつくところですが
野党自民党も、これまで戦後の政権運営を続けてきたわりには、下野してこのかた、
鈍いといわざるを得ないでしょう。

党内で長老や派閥領袖系、若手改革派系などそれぞれ自らの看板と地盤を背負って、
新たな自民党のあり方を模索しつつも過去のしがらみから、未だ抜けられないのが
現状でしょう。

その意味で、現在谷垣総裁が代表に納まっていることは、バランス感覚的にみて
なるほどといった印象です。しかし、その一方で野党でありながらも行儀も良すぎる
という印象も拭えません。もう少しチャレンジャーとして寝技から立ち技、禁じ手から
スキャンダル流し、マスコミ操作から風評垂れ流しなど清濁合わせて倒閣打倒民主党
の手を繰り出しても良さそうですが、随分オトナシイようです。

谷垣総裁ですと、丁寧謙譲尊敬語をちりばめ、石原幹事長や石破政調会長などみなさん
言葉はきつくてもやさしく見えそうな人ばかりです。
どうも腰が入ってないですねェ。
繁栄バブルの後、日本の政治家はみんな民主党も自民党もエリートばかりの集団に
なってしまったのでしょうか?

国会での突込み質疑はあっても、そこから踏み込んだ突込み行動は見られませんし
終いは、なあなあで与野党そろって粛々と時間とともに政治が流されて行きます。

本腰入れて倒閣政権奪取ということになると、財政再建の目途が立たない火中の栗を
拾いにいくような事になりそうで、しばらくは野次を飛ばしながらも対岸で政権の
成り行きをウォッチしておくほうが得策と自民党は見ているような気がします。

そんな時折に起こった大震災でますます手をつける事が難しくなったところで、
やや危機感発生するも、行くところまで行ってそこから反転し再生復興を国民とともに
狙いたいといったスタンスで野党暮らしをしばらく続けるというのが自民党の
現状のように思えます。

今は国難の時ゆえ、国会紛糾し与野党で政局をもてあそんでいる時ではないといった
有識者の意見がよく聞かれますが、民主主義社会を選択した以上今こそ紛糾し
与野党入り乱れて政局を左右し政策などというきれい事のみに拘わらず、手を出し足を出し
知略謀略すべての技を使って相手を落とし込み権力の座を奪取する時ではあるまいか?

戦国乱世の時代であればあるほど、犠牲や損失を積み上げ多くの時間を必要とする
ものだと歴史は教えてくれているのではなかろうか。
しかし現状はそのようなエネルギーすら感じられません。
戦火にまみれて、荒野と化した地に新たなリーダーが生まれ、新しい秩序が形成される
ように時代が要請しているのかもしれません。

乱心乱舞、魑魅魍魎、百鬼夜行大いに出でて新生日本の新芽が育つのかも!?




政権交代で民主党の役割完了なのでは? [政治]

統一地方選も終了し、一連の選挙プログラムもひとまず一段落したようです。

与党民主党の選挙戦は連敗につぐ連敗でボロボロのようですが、責任を痛感しても
責任を取る中央要人はいないようで、漂々としたものです。これで人の上に立つ指導者が
務まるとラクチンでいいですねェ!

自民党政権より政権交代後、国の司令塔となるべく国家戦略局の提唱や事業仕分け、
事務次官会議の廃止などで政治主導を打ち出した当初の頃は新鮮さを感じたものの
口先先行、実行後退でやるやる詐欺話が非常に多く、どれをとってもいまだに宙ぶらりん
状態の政策案件ばかりのようです。

マニフェストとかいう解りにくいカナ文字もやめて、きちんと日本語で責任ある公約を果たした
方が良いのではないでしょうか。地域主権という言葉も最近、法案から消されたようですが
何しろフレッシュ新語を使って中身カラッポということが、やたらと多過ぎます。

今回の東日本大震災でも、20件近い会議や組織を作って、対策本部だの実施本部だの
誰がどこで何をしているのかわからないようなことを乱発し、責任の分散回避システムを
作っているみたいですね。

船頭多くして船山に登る如く、いつまでも延々と会議は踊り続けるのでしょう。
識者は菅総理のリーダーシップを発揮してなどと、よく言いますが、もともとその
器量がない者に無い者ねだりをしてみても詮無きこと。事の調べは国民が政権選択
を行ない、その結果政権与党が生まれその中から日本のリーダーが選ばれたのですから
民主政治の帰結として国民の責任でもあるでしょう。

翻って考えると、自民党政権の腐敗老害化や金権体質に嫌気がさして反自民として
二大政党制を目指すべく民主党が誕生し2008年遂に政権交代が実現したわけですが、
民主党の中身は、右系から左系まで寄せ集め軍団のように理念なき集団で
とにかく政権交代を目指すべく結集したようなものなので、もともと一枚岩になりにくい
体質なのかもしれません。

良い見方をすれば、自由闊達何でもガラス張りで意見を出し合うことができる政党と言え、
悪い見方をすれば、単なる利権目的の烏合の衆ともいえそうでどちらでも都合のいい
解釈ができそうです。

そのような事をあれこれ考えてみると、老化現象甚だしい自民党にNOを突きつけ政権交代
したところで民主党の使命は殆ど達成されたのではないかとも思えます。

本来、筆者も日本的には英米を模範として二大政党制により切磋琢磨しながら政権を
互いに担っていくのがよいのだろうと思っていましたが、それもいかがなものかと考える
ところです。

世界では、むしろ中小政党が乱立し常に連立政権を発足させたり有力政党のもとで
小政党をとりこんで連立を組んだりしていることが常態化しているし、ねじれも
当たり前のことのようですから、日本のように突出したリーダーを好まない体質の国は
国民の大多数を基盤とする有力政党を中心に、利権や宗教、少数派の国民を代表する
中小政党をサテライトに持ち常にそれらの意見を取り入れやすい政体下で政権運営する
方法が、基本政策を持続的に且つ効率的に進められるのではないかと思えるのです。

こうしてみると、民主党の政治使命は先の政権交代で一様達せられたのではないか
とも思えます。
これから政界再編などと理路整然と行われるのでなく、混沌と権力闘争合いまみえ、どろどろ
と政局が紆余曲折し、民主制が練りこまれて経験を積んでいくのではないでしょうか。
なにせ、日本国民は民主化と言っても革命や維新があったとしてもそれは上からの改革で
為政者に対して本当の意味で下からの民主政治を勝ち取った歴史はないのですから。

その結果どのように国政が好転していくのかそれとも暗雲たれこめていくのか、現時点
ではわかりません。しかし、現状のまま、ただただ時間が流れていくことも決して
よいものとは思われません。
希望ある未来の政治を望むばかりです。

エダる枝野官房長官、勉強に励む菅首相 [政治]

無能上司のもとで寝る間も惜しんで働くことを、エダるというそうです。東日本大地震に直面し
枝野官房長官の涙ぐましい奮闘を讃えたものでしょう。これに対して初期動作からいきなり、
勉強のためとして早速福島原発のヘリコプター視察にでかけた菅総理、日本中が
恐怖と不安に慄いている時の執務として適切なものかどうか疑問なしとしません。

政治主導というような次元の高いものではなく、単純なオレガオレガの世界のように見えます。

それにしても、政府といい東京電力といい対応がヌルイというか、口では誰しも大変だ大変だといい
つつ、行動力とスピード感の無さには失望してしまいます。

地震発生後、福島原発の問題が発生し事態はただならぬ状況となったわけですが、その間
筆者も政府の対応や表明に逐一関心を払いましたが、とりわけ枝野官房長官の会見を注視
しました。枝野氏は当初努めて冷静にゆっくりと会見説明し感情の入らぬよう漢詩論語調で
無味無臭の言葉で対応してましたが、連休明けより本来の自分ペースの語調に戻ったように
思います。ということは、一応最悪の危機からひとまず回避されたということか?

会見内容よりも、枝野氏の一挙手一挙動、言葉の調子抑揚など心中を洞察するよう心がけて
テレビを見ていました。会見内容はほぼ描かれたシナリオに即したもので、やはり感性で
受けとめる事の方が重大性を感じ取れるのではないでしょうか。

会見内容としては、現在でもそうですが、モニタリングを強化するということと、直ちに健康に
被害を与えるものではないということがメインでしょう。
ただし、直ちに・・・ものではない=そのうち、健康に影響が出てくる・・・と読み替えた方が
よいかもしれません。

いずれにせよ、目下政府と東電は、事態の極小化に努めているため3月15日頃から
水素爆発の発生など忌々しき状勢となってから、報道規制なのか報道自粛なのか
わかりかせんが、自由活発なメデイア報道は消えネット上でも知りたい情報や知識の
検索が制約されてきたように思います。

何だこれって、中国のジャスミン活動やチベット問題報道規制と変わりないんじゃないのかしらん?
と思えるのです。

そんなこんなで、国内と海外の原発に対する取り上げ方は随分と違うようになっているようです。
形の上でも、政府は20キロ圏内避難指示で30キロまで屋内退避に対し、各国は国外脱出や
大使公館の関西移転など首都圏から遠ざかったたり、米国のように50マイル避難という
広範囲にエリアが広がっています。米国は国際的指導者的立場と友好国日本との立場を
総合的に配慮してこのエリア措置をとり妥協的最大公約数としているのでしょうか。

しかしながら、未曾有の地震と原発問題を抱え、このような有事での采配で菅総理の
器量が一国リーダーの器でないことがよく見えるようになったということなのか、直近の
報道によれば、ポスト菅政権として自民党との連立構想も浮上しているようです。

一方、日銀に国債引受で地震復興のための財源を手当てするという構想もでているようです
が、日銀にお札を刷ってもらいそれを受け取って施政とする程度なら政治家の仕事など
サルでもできるようなものといえるのかも・・・安直に政をやってほしくはないですね。

ねじれで当面つまみ食い政策乱舞か? [政治]

民主党政権発足後、司令塔となるべき国家戦略局はいつのまにやら雲散し、公務員制度
改革や地域主権改革などは、どこへいったのかよくわからない状況だ。

新聞面を見ていると、頻繁に〇〇本部とか、△△会議とかxx委員会など次から次へと
税制や社会保障問題を始としてできているようですが中身はどうなってるんですかね?

メデイアは、視聴者好みの政局や政争ばかり報道するので全く政治の基本方向がわかりません
が、国政自体混沌としてきたのも事実です。たちあがれ日本を離党した与謝野氏か入閣するとか
以前では考えられないことも起きてますし、まあ何でもありと思ったほうが正解でしょう。

反面、その翻しとして個々の政治家発言や言動にあまり一喜一憂するほどもないでしょう。
重要ポストにある人達でも、その時の世情、政局を風見鶏して見解を発信していることが多い
でしょうから、メデイアも毎日コロコロと変わる解説を報道するより首相コラムとか閣僚言動一覧
とか事実のみ簡潔に伝えて余計な見通し解説は別口でまとめて報道するようにしてくれると
ありがたいですね。(不要な紙面を読む手間暇が省けます)

それにしても、財政再建派の与謝野氏が入閣し税と社会保障の改革を担当し、自民公明を
引っ張り込んで制度改革を試みようとしていますが、10年程前でしたら財政再建論も
議論に値したかもしれませんが、現状ではいたずらに痛みを先送り甚大化することになる
可能性が大きいのでは?

財政悪化の進展は、すでに改善とか立直しという次元を超えており外的要因に基ずくカンフル
治療によるしかないと思います。いたずらに事を引き延ばししまいにやっぱりだめでした・・と
するより、むしろ逸早く執刀すべき時がきているのでは?

リフレ派、上げ潮派、インフレ目標派とか数字拡大型の論者はたくさんいますが、この中には
単純に金の回りをよくして日本を再生するという短絡的な人もいますが、ご破算に願いまして
逸早く復興すべしと心中で深謀遠慮している識者も多いのではないでしょうか。

ねじれ国会のもと、国策は懐柔と妥協と軟化と欺瞞により諸処のつまみ食いを基本に、
しばらくの間は合意形成されていくでしょうから、国民の理想とはかけ離れたものが
生まれていくのかもしれません。

政権与党である民主党の政治家は、それでも現在芯円となる人々で政策通とか論客とか
能力高い人材が多いようなのですが、表の仕事をやるのが得意な人が多くどうも裏方の
役をする人物や泥をかぶることができる人材にとぼしい感じです。

なので、口先達者でも広く国民に訴え感動共鳴させることができないという限界を感じます。
説明上、リーダーシップ欠如とか、調整不足とかクリーンとかいう言い方で表現されますが
要は情熱と勇気と決断と実行がどれほどのものかということでしょうか。


都市系民主党と地方系自民党 [政治]

民主党のマニフェストも溶解中で、党綱領も無いため同党の明確な政党理念や哲学が
見えないことは、これまでも述べてきましたが、ここへきて少し現象面で区分できそうな
所もあるのではないかという印象です。

支持基盤が都市労働者や官民労組が基盤となっている民主党と、農家や自営業者と
企業が基盤となっている自民党と考えると、都市を基盤とした民主と地方を基盤とした
自民といった分類がかなり際立ってきそうです。

理念的には、以前記したようにこの国の政体は民主的社会主義国に近いものだと考える
のですが民主党は、その政体下で中道極左系、自民党は中道左派系という感じがします。

従って、次男三男で田舎から出て都市労働者となった人々の社会保障を重視するか
それとも、先祖から受け継いだ田畑や領地に土着している農家や地主達の社会保障を
重視するかという観点で結構分かりやすく今後の政策執行方向もより明確になっていき
そうです。

経済成長政策や外交面では、どちらがやっても程度の濃淡がある位でさしたる違いは
でないでしょう。もっともしばらくの間は、民主党政権の経験不足で尖閣問題のような
ことが起きるかもしれませんが、国家の基本方向というものは官僚が掌握している
と思われますので、政治家が変わっても大勢に影響なしということでしょう。

むしろ、実力もない政治家に小うるさく立ち回られると心配であり、彼らは10年20年と
いった国政経験のうち官僚に取込まれるか、永田町を去っていくことになる方が
多いでしょうから目先の手柄政策で掻き回されたらたまらないでしょうし、その点では
長きに渡って行政を仕切る中央官僚に担ってもらわねばならないところでしょうか。
官僚は、有力企業とも日常を通して深く繋がっているので、二流三流企業とコネを
持つ政治家と違い、日本経済の基本方向も左右していかねばならない重要な使命
があるといえるかもしれません。

ただ、難点は縦社会を築き暴走までなくても孤高の力を握り、天上天下我々独尊と
いう組織になり易く能吏の負の側面も持ち合わせています。
本当に崖っぷちに立つような国状になったときは、やはりリーダーシップを持った
胆力のある政治家の登場が必要でしょう。


民主党については、鳩菅体制時では都市有識者層で成り立っていたのだと思うのですが、
小沢一郎氏により、地方のJAなど各種団体等の支持基盤を取込んでいったため全国民
レベルの政党に成長したのではないでしょうか。

国民の不満が結集されて、このような寄り合い所帯政党を生み出したともいえるかも
知れませんが、この意味では政権交代により民主党の目的はほぼ達成されたといえる
のかも。
ただ、前述のように都市対地方のような対立構造で二大政党制を維持する考え方は
あるかもしれません。

この場合、与党である民主党は政権党であることから中道極左から国民目線を意識して
中道左派系へやや軟化し、自民党は違いを際立てるため中道右系に少し転じるという
予想もありえます。

いずれにせよ、民主党人材不足、経験不足からしばらくの間、持ち回りタライ回し内閣や
オープンではあるが、調整根回しの無い誰が担当責任者なのかわからない政権で
日経新聞の指摘するごとく、言いっ放しと言い返し内閣の状態がしばらく続くことに
なるのでしょう。

それにしても、菅政権誕生以来、参院選で消費税を取り上げ、党代表選で一に雇用、
二に雇用と連呼し、臨時国会後は政治とカネを取り上げ、年が明けるとTPPに社会保障
と税の問題を最重視し、日替わり定食なみに主張している菅総理をみていると、
熟議の上進めたいと言われても、これまで言ったことについて、何かやってることは
あるのかしらん?と思ってしまいます。

まあ、有言不実行状態が安定継続中というべきか?
それにしても、情緒的形容詞や副詞を多用する総理というか、「本格的」内閣で、「まさに」
「やや唐突」な消費税の問題を上げ、「強い」社会保障や税制をめざし「最強の」政策を
打ち出したかのようです。

大連立政権 [政治]

ねじれ国会が生まれ、民主党政権に不安がつのる状況下、大連立という話が出てくる
ようになりました。

しかし、現状ではまだ時期尚早の環境ではないでしょうか。危機感を膨らませている
有識者や政界では、真近に迫る国の破綻を憂いそのような政界再編を考えることになる
のでしょうけど、まだまだ一般市民の社会生活感からみれば実感としてのものではない
でしょう。

もっとも危機感の顕われとして出たのは、渡辺読売会長が仲介した小沢元民主党代表と
福田元総理との間での大連立画策が始めですが、今回も同会長の元で話が浮上するなど
していますが、国民の生活観は政治に対する不満と将来への不安があるものの、節約心
程度の広がりがある位で、未だ本当に気合を入れて改革を望む状況まで追い詰められている
感覚をもってはいないようです。

こうして、政治家も経済界もメデイアも大衆も、大変だ大変だと騒ぎつつ誰しも現状を変えたい
と切に考えているものはおらず、現在総ユデガエル状態にあるというところでしょうか。

わかっちゃいるけどやめられない・・・という心境でしょう。日本よりまだ財政状態がましである
ヨーロッパや米国では、緊縮政策に反対して、一部学生や労働者による血と汗と涙が流されて
いる状況ですが、日本ではまだまだそのような過激な話は聞かれません。質素倹約ながらも
平和な暮らしが続いています。

静かにマグマが溜まりつつある感じがしますが、現時点で政治と社会の変革を求めるほどの
エネルギーは発生していないのではないでしょうか。現状ではマグマの噴出を抑えるべく
バラマキ政策とポピュリズムが推進される道中でしょう。しかし、やがて改革のなすすべも
なく、やがて臨海点を迎えると市場の反乱とか事件事象の発生を起点として爆発し
混乱の中から、救国内閣や挙国一致が求められるようになり大連立といった統一政権が
生まれるようになるのだと思います。

すなわち、何か国民生活を一変するような出来事が起きないと政治は動かず、低迷腐敗を
深めてゆくでしょうから、もうしばらくは大連立という話は実現しそうにないでしょう。



民主党員サポーターの代表選票割は驚くべき6:4 [政治]

民主党代表選投票結果、小沢一郎氏おそるべしか。

民主党員サポーターの投票結果は、249ポイント対51ポイントで、菅首相の圧勝
となったが、投票数を比較すると20万票余りの内訳は6:4の割合だった。

世論の状況からすると、圧倒的な差がついても不思議でないと思いますが、地方議員
得票ポイントの60:40と同じ結果になっています。

党員サポーター票は、小選挙区での総取り方式なのでオセロゲームの如く勝ち負けが
はっきり出るためポイント数では大差となりましたが、獲得票ではあまり差のない
結果となっています。

国会議員票では、ほぼ拮抗ということで、総じて見ると伯仲に近い結果だったといえる
かもしれません。

今回の小沢氏出馬は、どうみても世論支持がある筈も無く、本人も御輿を担ぎ出した
周囲も十分承知していたでしょうし、メデイアに袋叩きされることもわかっていたでしょう。

筆者も、同氏が表にでるのはちょっと時期尚早ではないかと思いましたが、敢えて出馬
に踏み切ったのは、どうしてなのでしょう?

小沢氏は、立候補表明時出るべきか悩んだことを述べていますが、敢えて敗北も
考慮して出馬に踏み切ったのではないか?それは勝っても負けても、どちらでも
今後の政権運営に関与できるものと考えていたのではないでしょうか。

現実には、時期的に早いと考えていたが、たとえ敗れても、いずれ新政権は行き詰まる
のは誰しも思量できるし、いずれその時、大ナタを振るわねばならない。
勝てば勝ったで、即日から総理として改革に取り組める。
一方、菅首相の性格と、支持派の状況を考えると無投票再選で続投した場合、たとえ
国政運営に行き詰まっても、ああいえばこういう型の論理と麻生元首相のような
強情な面が菅氏には見られるので、簡単に引責辞任しないというリスクもあると
いう見通しもあったのではないか。


従がって、選挙終了後もいち早く一兵卒として頑張ると表明しており、その意味する所は
民主党を割らず、また、新政権のもとで重要ポストにはつかないという意味だろうか。

無菌室(クリーンルーム)から出てきた、クリーン内閣のもとでねじれ国会や普天間など
の外交問題を乗り切っていけるか、権謀術数うずまくバイ菌たくさんの永田町や知謀知略の
官僚、厳しい党運営などで指導力を発揮できるかますます心配になります。

しかし、小沢氏ももう68歳になるしあまり時間は残されていないでしょうし、本人も
トップリーダーとして采配を振るうのは、あまり希望してないのではないか?
しかも、同氏が実権を握り国政改革に当たったとしても、すでに手遅れの状態になって
しまっていると思います。市場の反乱発生とともに、強いリーダーシップで乗り切って
いかざるを得ないので、小沢氏またはそれに代わる強い指導者は、強権執政のもと
歴史的悪人のレッテルを貼られる可能性大といえるでしょう。

混乱した国政と経済に立ち向かう強いリーダーが小沢氏なのかそれとも、別の誰かに
なるのかは分かりませんが、それまでは、全員参加とか挙党一致とかのスローガンの
もと、ワイワイガヤガヤ型の政治が民主的と称してしばらく続くことになるのではないで
しょうか。

できうれば、時間的にできるだけ早いうちに市場による強制力を受けて日本の構造
転換が始まった方が、現状を長く引っ張って後に大きな損失と痛みを極めるより
いささか軽い傷で済むのではと憂慮するところです。


迷走日本が始まる [政治]

民主党代表選が終わり、菅首相再選となりました。

代表選にあたり最後の小沢、菅両候補の演説が行なわれたのでTV中継を
見ましたが、全く違う両者なのではとの印象でした。

今回の小沢氏の演説内容は、本人自らの本音そのものを伝えたと思われる
ものでした。将来の日本を憂慮し、自分の夢としてこれからの政治を語るものだった
といえるものでしょう。
一方、菅氏の演説内容は20世紀のお話と現状説明がほとんど全てといってよいでしょう。
コテコテの官僚そのものといった印象でした。
そもそも、選挙期間中での施政方針も、小沢氏が挙党一致を主張すると全員参加といって
みたり、小沢氏が政治生命をかけ自分の夢を語ると同じように菅氏も夢があるといって
みたり、どうもパクリ風の内容が多いようです。

参院選での消費税問題で自民党にパクリついたように菅首相は世相がなびきそうなことや、
世間の空気に抱きつくのが得意のようです。

今後の政権運営は、軟体動物のごとく時節の空気に合わせて変身していくのでは
ないでしょうか。

民主党世論は、短期政権を嫌い菅政権の続投を選択したわけですが、このことが
迷走日本の始まりになるように思えてなりません。

国会運営の難局、ビビリ腰抜け外交、中途半端な財政規律、方向性のない経済対策、
これから雇用、雇用と叫んだ内容がどのような果実となっていくのかじっくり
検証する必要がありそうです。

”本格的”なことが大好きで、あれこれ沢山会議体を乱発し、”断固”(の好きな)三兄弟
である野田財務相や仙石官房長官とともに、国家の難局を乗り切ってほしい
ものです。
いずれ近いうちに、氷山にぶつかるような気もしますけど!?




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