SSブログ

政権交代で民主党の役割完了なのでは? [政治]

統一地方選も終了し、一連の選挙プログラムもひとまず一段落したようです。

与党民主党の選挙戦は連敗につぐ連敗でボロボロのようですが、責任を痛感しても
責任を取る中央要人はいないようで、漂々としたものです。これで人の上に立つ指導者が
務まるとラクチンでいいですねェ!

自民党政権より政権交代後、国の司令塔となるべく国家戦略局の提唱や事業仕分け、
事務次官会議の廃止などで政治主導を打ち出した当初の頃は新鮮さを感じたものの
口先先行、実行後退でやるやる詐欺話が非常に多く、どれをとってもいまだに宙ぶらりん
状態の政策案件ばかりのようです。

マニフェストとかいう解りにくいカナ文字もやめて、きちんと日本語で責任ある公約を果たした
方が良いのではないでしょうか。地域主権という言葉も最近、法案から消されたようですが
何しろフレッシュ新語を使って中身カラッポということが、やたらと多過ぎます。

今回の東日本大震災でも、20件近い会議や組織を作って、対策本部だの実施本部だの
誰がどこで何をしているのかわからないようなことを乱発し、責任の分散回避システムを
作っているみたいですね。

船頭多くして船山に登る如く、いつまでも延々と会議は踊り続けるのでしょう。
識者は菅総理のリーダーシップを発揮してなどと、よく言いますが、もともとその
器量がない者に無い者ねだりをしてみても詮無きこと。事の調べは国民が政権選択
を行ない、その結果政権与党が生まれその中から日本のリーダーが選ばれたのですから
民主政治の帰結として国民の責任でもあるでしょう。

翻って考えると、自民党政権の腐敗老害化や金権体質に嫌気がさして反自民として
二大政党制を目指すべく民主党が誕生し2008年遂に政権交代が実現したわけですが、
民主党の中身は、右系から左系まで寄せ集め軍団のように理念なき集団で
とにかく政権交代を目指すべく結集したようなものなので、もともと一枚岩になりにくい
体質なのかもしれません。

良い見方をすれば、自由闊達何でもガラス張りで意見を出し合うことができる政党と言え、
悪い見方をすれば、単なる利権目的の烏合の衆ともいえそうでどちらでも都合のいい
解釈ができそうです。

そのような事をあれこれ考えてみると、老化現象甚だしい自民党にNOを突きつけ政権交代
したところで民主党の使命は殆ど達成されたのではないかとも思えます。

本来、筆者も日本的には英米を模範として二大政党制により切磋琢磨しながら政権を
互いに担っていくのがよいのだろうと思っていましたが、それもいかがなものかと考える
ところです。

世界では、むしろ中小政党が乱立し常に連立政権を発足させたり有力政党のもとで
小政党をとりこんで連立を組んだりしていることが常態化しているし、ねじれも
当たり前のことのようですから、日本のように突出したリーダーを好まない体質の国は
国民の大多数を基盤とする有力政党を中心に、利権や宗教、少数派の国民を代表する
中小政党をサテライトに持ち常にそれらの意見を取り入れやすい政体下で政権運営する
方法が、基本政策を持続的に且つ効率的に進められるのではないかと思えるのです。

こうしてみると、民主党の政治使命は先の政権交代で一様達せられたのではないか
とも思えます。
これから政界再編などと理路整然と行われるのでなく、混沌と権力闘争合いまみえ、どろどろ
と政局が紆余曲折し、民主制が練りこまれて経験を積んでいくのではないでしょうか。
なにせ、日本国民は民主化と言っても革命や維新があったとしてもそれは上からの改革で
為政者に対して本当の意味で下からの民主政治を勝ち取った歴史はないのですから。

その結果どのように国政が好転していくのかそれとも暗雲たれこめていくのか、現時点
ではわかりません。しかし、現状のまま、ただただ時間が流れていくことも決して
よいものとは思われません。
希望ある未来の政治を望むばかりです。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。