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サービス業は生産性低い? [経済]

国の経済構造が解説される時、しばしば日本はものつくり国家で製造業が得意であり
ハイテク製品や自動車が、国際競争力ある製品として知られています。

そして、日本の経済繁栄と成長のためには輸出拡大による外貨獲得で国民の所得も
増加し豊かになれるという見方が一般的でしょうか。

そのため、通貨についても円安が望ましく株式市場も円高ドル安は好まれないようです。

しかし、国際収支面では21世紀に入り既に、所得収支が貿易黒字を上回っており製造品を
輸出して稼ぐよりも、利息配当等による収入が多く金融立国のようになっています。

あいかわらず、マスメデイアの経済報道では日本の貿易収支面を大きく取り上げ、一方で
国内のサービス業に対して、内需が拡大せずデフレ要因の一つとして冴えない一面を
報道することが多いようです。

その際、よくいわれるのはサービス業は生産性がまだ低く合理化、効率化や新業態創造
などで、生産性を高め需要拡大と成長が必要との意見がよく聞かれるところですが、
解説はマクロ的にそこまでで、サービス業のどのようなジャンルが低生産性なのか、よく
わからない面があります。

もう少し、専門機関やエコノミストの具体的なデータや解説が欲しいものです。
そもそも、本当にサービス業は生産性が低いのだろうか?それすらも、はっきり
確信がもてません。というのも、サービス業は多岐にわたり製造業と農林業を除くものが
全てサービス業といってもよいくらいでしょうから、すべてが低生産性というのもおかしな
話だと思います。

むしろ、最近クローズアップされるOMOTENASHIの観光業や、グルメの提供力など他国に
ないようなサービス力も評価されるようになりましたが、製造業に比べればまだまだ認知
され国際化に及ぶものではありません。

生産性が低いといわれるものは、おそらく日本の場合、中間業者によるマージンが多段階
にわたり抜かれる、中間搾取構造にあるのではと感じています。

国の人口が増え拡大成長期には、国土の隅々まで極め細かく行き渡る中間流通構造や
物流システムが相当貢献したかもしれませんが、収縮経済になるとその事が非効率その
ものになってしまい、国際競争力として語られる場合、低い生産性ということになるのだろう
と推測します。

筆者は、一般の日常生活面でサービス業というものを考えた場合過剰サービス、過剰包装
ではないかと思われるくらい日本のサービス業は行き届いているのではないかと感じる
わけですが、ともかくも、個別各論的に専門者の分析した低生産性のサービス内容を
知りたいものです。


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