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膨張と発散のスタート2 [経済]

米国FRBが、金融緩和策として6000億ドルの米国債買入れを決定しました。
インフレ懸念も薄れ、デフレ対策と雇用拡大のため景気刺激が必要なのでしょう。

これに先駆け日銀も、緩和策として先に述べたような基金を設置し、5兆円の対策を
発表しました。

米国の場合、今回の金融緩和策がQE2と呼ばれて、第二回目の対策ということになる
わけですが、今回の緩和策が来年6月迄ということで、月当たり750億ドルの国債買入れ
となり初回分を合わせると、月当たり1100億ドルになるそうです。

米国の場合、これでも景気が浮上するかというとまだまだ時間がかかりそうなので、
次の第三回目は、来年あるかどうかという議論もでてきそうですが、中間選挙で民主党
大敗し、共和党が下院で過半数となったため簡単に財政を膨らませるというわけも
いかなくなるでしょうし、もしかしたら来年景気回復の兆しも現われるのかもしれないため
やるとしても最終局面が近くなりそうです。

一方、日銀の方は昨年より米国同様金融緩和を、重ねて行なっていますがドバイショック
があった昨年12月の3ヶ月物担保公開オペの対策時より、おそらく日銀は財政の膨張と
発散を覚悟したのではないでしょうか?

当時、日本はリーマンショック後の景気急降下から輸出を中心に急回復中で金融システム
不安も欧米に比べて指したることもなく、追加緩和策をとるほどでもないと見られたのに
政府圧力との噂のもと、ドバイショック程度の問題で日本にたいしてそれほど影響もないのに
緩和策を実施したと思われます。

そして、この操作は10兆円から始まりすでに30兆円へ拡大し、今回の5兆円策と合わせて
35兆円の基金が設置されることになったわけです。

おそらく、30兆円分のオペはこれから適宜、国債買入れに振り返られたりして日銀券ルール
の枠外として扱われ、また金額も拡大し国債大量発行と日銀の国債買入れにより
財政の膨張と発散に拍車がかかるようになるということでしょうか。

経済書によると、日銀政府は国債管理政策というものを決めてキメ細かく市場のニーズと
需給バランスに応えるべく国債市場をコントロールしているとのことですが、おそらく市場との
対話をはかり、慎重に金融市場と財政の間で均衡を図っているのでしょう。

しかし、誰しも感じるようにその対策スピードのローテーションはかなり早くなっているように
思われます。数ヶ月ごとの発散スピードといった感じです。かなり放物線上の坂を登り始め
ているような印象です。

あまり残された時間はない事は、政府関係者も日銀も承知の事でしょうからあとは、ひとえに
政治の力ということになるわけですが、どうも政治の方は絶望的な方向に着々と進んで
いるように思えてなりません。

自らの構造改革が適わぬならば、事象として起きるガラガラポンは出来る限り早く発生
したほうが、国民の傷も浅く、復興も迅速に行なえるとおもうのですが?
このままじりじりと真綿で首が絞められるように国力衰退していくのは忍びないものが
あります。これからの社会を支える子や孫の世代に、希望のある道筋を作り出したい
ものです。


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