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収縮と縮小のスタート [経済]

大震災を経て、多くの企業や事業者が被災地を中心に撤退、廃業や移転などを
余儀なくされているようです。

政府や経済専門家の見通しでは、目先の経済成長はマイナスとなり年後半から復興対策
の実施とともに経済活動は急回復するようです。
しかし、将来の景気を反映するはずの株式市場は相変わらず冴えないようですし、円高基調
も変わりません。

日本のマーケットは、経済指標とか景気見通しに反応するというより目下のところ国内の
政局および米国を中心とするグローバル市場に関心が向けられているのではないでしょうか。
長期的見通しから考えると、藻谷浩介氏の著書デフレの正体に解説のとおり人口減少で
労働年齢層の激減が当分続くかぎり日本経済の停滞は否めそうにありません。

イノベーションや新興市場開拓により成長戦略を進める一方で、国も民間も合理化や
効率化を促進するという理想のパターンは当然としても、人並み以上の努力と行動が
実現されたとして、一歩前進二歩停滞位の進化といったところでしょうか。

新興国から脱皮し先進国の仲間入りしようとしているBRICS諸国などは、勢いを止められない
ほどに右肩上がりのスピード上昇気流に乗っています。とても成熟老齢化のすすむ
わが国の成長モードでは比較にならないでしょう。

しかし、その停滞した国情を乗り切ると必ず明るい未来が開かれてくるのではと希望を
持てそうです。なぜなら、世界中どの国にも先んじて高齢社会でのあり方を経験し
そのノウハウを蓄積し豊かな社会を作り出せるフロントランナーに日本がなれる
ということでしょう。

そのためには、有識者や為政者の方々は政策を強力に推進し震災後の復興や財政再建
などを淀むことなくスピーデイに進めるべきと皆叫ぶわけですが、歴史の教訓からすると
戦国時代しかり、幕末維新しかり世の中が変調を来たした時は大いに時代が
荒れ狂うものです。

平和的かつ協調的に、さらにスピーデイに改革改善が進むことなど無いと言ってよいのかも
知れません。むしろ、そのように万人の希望がかなえられるとすれば、それは偽りの
革新というべきなのかもしれません。

苦労に苦労を重ね、苦渋を舐め痛みに耐えて長く暗いトンネルを抜けて始めて
希望に満ちた新たな繁栄が築き上げられるのではないかという気がします。

そのためには、現世の既存勢力、既存概念、保守的価値観などあらゆる変化が求められる
時がくる必要があるのではないでしょうか。
ゾンビ企業の淘汰、護送船団型経営の解体、労働制度や賃金スキームの変更などいろいろな
現行社会の制度や慣行などが変化していかなければ、政策政策スピードスピードと
念仏を唱えてもあまり進化はないのかもしれません。

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