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これからの国民生活 [社会]

ジムロジャーズという冒険投資家といわれている人の提言が、何かの報道番組で紹介
されていました。

それは、日本の将来についての提言で、

1.少子化に待ったをかけ人口増加策をとり人口が増えること。
2.人口増加策がうまくいかないなら、移民受入れを促進すること。
3.移民受入れが国民的に忌避されるなら、現在の生活水準を下げることを甘受する。

以上のような趣旨だったと思います。

まったくその通りだと筆者も同意します。このまま少子化がすすみ労働人口が減少する中
移民受入れに消極的な現状では、労働力低下とともにやがて資本力は現状維持から
低下に向かう・・・貯蓄力低下、企業の海外移転など・・・を経過して、成長率三要素の残る
一つ生産性=技術革新力も多くを期待できないという状況に至れば、国民の富は減少し、
生活水準を下げざるを得ない結果となるということです。

おそらく今年中にも、日本のGDPは中国に抜かれることになりますが、人口が1ケタ違う
のですから、成熟経済の日本と成長途上の中国でグロス経済を比較して騒いで見ても
たいした意味はなく、経済指標的にはこれから一人当たりGDPなどが国富の状態を表わす
ためにしばしば使われるようになるのかもしれません。

国民一人一人は、自分以外の誰かが痛みを甘受して財政再建や、緊縮政策に取り組まなけ
ればならないという気持ちにはなっているのですが、あくまでそれは自分に利害の及ばない
誰かが為すべき、あるいは甘受すべきことだという思いが強く、それが目先の政治に反映
されることが多いのでしょう。

これまで、官も民も企業も個人も誰もが戦後、右肩上がりのシナリオを前提にしか物事を
計画したり、予定としたり、目標としたりするのみだったので、水平維持のラインや右肩下がり
のシナリオなど誰も描けないのが今の国民でしょう。

このギャップがますます開きつつあるのが現状でしょうけど、自律的な構造改革はかなり
難しくなった状況ではないでしょうか。
だとすれば、すこしでも早く市場の警告や反乱を経験していち早く現在の閉塞停滞後退時代
を反省転換再生復活へと変えたほうが痛みも少なく損失も少なくて済むのではないかと
いう気がします。

混迷する政治の、リーダーシップとか財政再建とか、マニフェストとか政界再編とか民主的
手続きを経て平和裡にのんびりと、数十年かけて牛歩のごとく改革前進を唱えても
事は悪化するばかりで、復活するためのコストと時間は相当膨大になりそうです。
それより、早いうちに市場の洗礼を受けて立ち直る方が一時の混乱はありますが、
日本人はたたかれた後の復興力は、他に追随を許さぬ程の力を持っていると信じて
いるので、結果的に軽傷で立ち直ることができるようにおもいます。

いずれどこかの時点で、国民全体が苦難と痛みを味わねばならない時がくるわけで、
早いうちにそのことを認識し、挽回処置に突入するほうがよいのではと感じています。


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