SSブログ

生産緑地地区の土地所有者 [社会]

都会近郊には生産緑地地区という畑地が、ポツポツと至る所に点在してます。

空から見ると、公園と共に緑の虫食い状になって、住宅密集地の合間に存在する
わけです。都市計画上の緑地保全や自然保護上の観点もあるのでしょうけど、
一応体裁的に、農作物を生産してますが、どうみても経済性の上で合理性は
考えられません。

農地解放で自作農が推進された政策で、農地所有者となった農家が生産維持
していることになるのでしょうけど、マイホームすら持てない貧乏サラリーマンに
とっては何とも解せない緑地でしょう。

これらの緑地は、地元庄屋など有力大農家と自作農化された小作農家が所有者と
なって受け継がれているのだと推測しますが、大都市圏で異常に安い農地並みの
固定資産税でほそぼそと経済合理性もなく生産活動されています。

そして、世代代わり時に相続対策などで一部切り売りや宅地化で集合住宅建設
や駐車場設営などにより都市化の海へ徐々に飲み込まれるようになっているという
現象でしょうか。

たまたま、都市近郊農地保有者であったがゆえに、資産家となり羨ましくなるような
資産承継の悩みなど抱えて、貧困とは縁無く、十分な教育、恵まれた機会や利権
など、能力資質と関係なくして得られたのはズルイ!!・・・というのが持たざる者の
率直な感傷です。

過去は過去としていたし方ないとしても、都市化現象もそろそろ人口減少とともに
限界が見えてきた近時、都市計画も地方問題とともに再考すべきなのではないでしょうか。

例えば生産緑地の格安固定資産税を見直し、宅地並み課税として相続承継関係税
とのバランスを考えながら、土地の放出流動化とそれに伴なう現金の流動性を高め
内需拡大の一助とすることも可能ではないかと思います。

一部の老資産家に、キャッシュと資産が歩留まり滞留し不稼動状況になっている
ことが考えられ、それが経済活動沈滞の一因になっているのではとの気がします。

これまで自民党政権のもとで、土建業農業を手厚く保護し、組織的選挙票田として
取り込んだ図式は右肩上がりの成長シナリオでは、零細事業者保護と地方の生活
維持および主力票田の確保に大いに役立ったわけですが、現状維持ないし衰退防止
政策となるとこの手法も難しいものでしょう。

それにしても、先住民が得をし、非正規労働者より先に正社員となったものが
先物勝ちとなるなど、あまり能力とは関係ない部分で物事きまることが多いですが
個人の努力により再生再興の機会が与えられるべき社会であってほしいものです。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。